豪雨の中に見た

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今日も豪雨がやってきました。
それはもう滝修行ができるぐらいの。

ピキッ!バッリバリバリずどーん、と耳元で鳴ったかのような
大きな雷鳴に、思わず「ヒャウッ」という叫び声を発してしまいました。
マイケル・ジャクソンよろしくかなりの高音で。

雷で「きゃーっ」とかいうのは、他人事だと思っていましたが、
叫んでしまうものなんだなあ。
あいにく「きゃー」じゃなくて、「ヒャウ」でしたけど。

さすがにこの雷では何かあったらマズイと、PCの電源を切って
コンセントを抜いた次第です。
仕事になりません。

じゃあ、おやつタイムにしようと、コーヒーゼリーを食べながら
ベランダに座って豪快に降る雨を眺めていると、
向かい側のオフィスビルには
突然の雨で足止めされているらしきスーツ姿の二人の若者。
この雨じゃさすがに踏みとどまるよねぇ。
見るともなく見ていると、
突然意を決したようにこの豪雨の中に走り出していくではないですか。
なに? と思ったらタクシーを拾おうとしているらしい。

どうやら、雨の勢いが収まるのを待っているんじゃなくて、
そもそも傘を持っていない様子。
タクシー作戦か。それが賢明かもね。

しかし、ちょっと出遅れたか、狙いをつけたそのタクシーは
彼らを乗せずに通り過ぎていくのでした。
ああ無情。
エントランスに戻るか、次に来るタクシーを逃さぬよう道路で待つか!
ああ、どうするどうする?
慌てる二人。迷う間も降りつける大粒の雨!

あたふたしているところに、また一台タクシーが近づいてきました。
今度こそ! 今度こそ!
なりふり構わずタクシーを捕まえようと必死に挙げる手の
親指がなぜか立っています。

ヒッチハイクか?
通りを隔てたベランダから私は静かにツッコミを入れてあげました。
でも、そうか。
気持ち的には、それはもうヒッチハイクで。
タクシーじゃなくても、誰か乗せてください! 誰か! 誰か!
...って。
いうかんじ?

彼らはその二台目のタクシーに無事乗り込み、西へ向かっていきました。
幸多からんことを。



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