一貫したスタイルで記事を書くには。

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Webデザイナーとひとくちにいっても、デザインだけしていればいいわけじゃない、
というのはわかっていたつもりですが、
なぜか最近はライター並みに記事を書く作業が多いという珍現象が起きています。

文章を書く。ズバリ、不得意分野です。
不得意というと語弊がありますが、ええと、遅いです。ワンセンテンス書き上げるのが。
的確な表現を追いすぎてブラックホールに突入するわけです。
ある意味妥協を許さない、といいますか、緻密な文章といいますか、
あ、良く言い過ぎですか。

そう思って、改めて新聞やら雑誌やらの文章を呼んでみると、
プロの書く文章はうまいなあ...と思います。
しかし、ウェブサイトにおいてはその数も多いだけあって、いろいろ。
ブログは別にしても、記事としてサイトにあがっている文章なのに
読んでいてツライ、なんてこともしばしばあります。

確かに口語のように「〜ですヨ!!」と書いていれば簡単なのですが、
一般の記事においてそれが良いかというと、そうでもないなと
いろいろじっくり読んでみて、思いました。
まず、「!」を多用している記事は読んでいて疲れるということ。
興奮気味な文章に相反して、実際読んでいるほうは、「ふーん」とか「へー」とか、そんな程度です。
わあ、せつない。そんな、書き手と読み手の温度差は、私はなんとしても避けたい。

そもそも、さらっと必要な情報だけわかればいいんだよ。
というのがWebなのかもしれませんが、
深く読んでもらいたい文章であれば、それなりに冷静な文体がいいと
私の脳は判断しました。
熱く煽るような文章では読者は冷め、
冷静な明解な文章で読者の好奇心を呼び起こせば、この先も読み続けてくれると。

さあそこで、冷静で明解で素敵に上品な文章をどうやって書くのか、というと
私は、目指すのはこれだ、という文体の雑誌を読んで世界にどっぷり浸り、書き始めます。
ある意味、憑依。
一貫したスタイルで記事を書くには、の答えが憑依というのもなんですが
文体によってそのサイトのイメージが固定されてしまうわけだし
ブレてはいかんという思いも強い。なにせ素人ですから。

一貫したスタイルの雑誌というのは、見出しの付け方ひとつとっても
きっぱりとカラーが出ていて、あらためて心意気を感じます。
そんなお手本を参考に、衰えかけていた言語野をフル回転させて
魅力的な文章表現を探る日々です。


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