遅れてきた塩こうじブーム

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この夏、ハナマルキさんの、野菜・果物 + 塩こうじでW酵素スムージーをつくろう!というキャンペーンの販促物をご依頼いただいて、Webページや印刷物を作成させていただきました。

ハナマルキさんといえばわが地元、長野県辰野町が誇る産業。
昔、お隣のお姉さんが勤めていて、即席味噌汁のパックをくれたっけ。
ここはひとつがんばっていいもの作らねば(常にいいもの作っていますけれども)!という心意気で張り切っていたら、なんと、今はもう辰野じゃなくて西箕輪なんですって。

ハナマルキ、伊那工場に本社を移転
" 味噌大手のハナマルキは4月1日、本社機能を現在の長野県辰野町から同県伊那市の伊那工場に移転する。これに伴い、辰野町の本社・工場は解体する。 "
(日本食糧新聞 2012年3月14日付より)

がーん。
なんかちょっとショック。
南パルが去り、ハナマルキが去り、町の景色も変わっていくのですね・・・
(遠い目)


で。
そのご依頼いただいたお仕事で「塩こうじ」「塩こうじ」「液体塩こうじ」って、これでもかってくらい「塩こうじ」という文字列を目にしていたのですが、実のところ私は塩こうじを使ったことがなくって。

あの、世の中をあれほど熱狂させた塩こうじの波に乗り遅れたまま今に至っているのです。
それじゃまずい。
「塩こうじでW酵素スムージー」ってテキスト打ち込んでる場合じゃないと思って。
どれだけおしゃれでかわいくデザインしたところで、そんなもん上っ面だけだ。お前の仕事はそんなもんなのかって。

脳内会議の結果、とりいそぎスーパーで塩こうじを買い求め、使ってみることになりました。
鶏ムネ肉、スペアリブ、縞瓜の漬物、スイカの皮の漬物・・・。

ど、どれもうまい! お肉は柔らかく、漬物はみずみずしい。
煮てよし焼いてよし漬けてよし。なにかにつけ「塩こうじ! 塩こうじ!」ってみんなが熱狂していた理由が今ならわかる。
(でもスムージーに加えて試すのを忘れていました。本末転倒。)

こうして私に塩こうじブームがやってきたのですが、こうじと塩でかんたんに作れるというので、自分でも作ってみようと意気揚々とこうじを買ってきたのが9月の初め。
作り始めたのが10月下旬。
愕然。時の流れはかくも早いものか。
まあ、気が向いたときに作れるっていうのがよいところ。


どんな容器がいいのか調べると、
・ステンレスなど金属製は塩分でさびるためNG。
・透明だと確認しやすい。

ということでジップロックコンテナがどこかにあったなーと思ったけれどみつからず、実家からきた円筒形の密閉容器でいいかと思ったらラッキョウの残り香がするし、散々迷っていたら友人からもらったWECKを思い出しました。
保存容器界のおしゃれリーダーWECKが、まさか塩こうじづくりに使われようとは思わなかったろう?

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使う道具と容器をぐつぐつ煮沸。



20141105_05.jpg

作り方を調べると様々でしたが、こうじ100gに対して、塩35gという割合にしました。



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塩とこうじをまぜました。

こうじをほぐしてぱらぱらにするのが案外大変で、白魚が、あ、私の指が痛くなってしまって。
もう重労働。(いうほどか。)




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水を入れてひたひたの状態をキープ。
1日目は水をよく吸うので継ぎ足し継ぎ足し。



そして、さあ!
できたものがこちらに(料理番組風)。

20141105_10.jpg

冷蔵庫で保存するためにホーローの密閉容器に入れかえました。

甘酒のようなおいしい香りがするので食べてみるとしょっぱいのね。
甘みもあるけれど。


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ローストポークに!




20141105_09.jpg

まぐろのヅケに!


うまい。すべてがうまい。失敗なし。自画自賛。

塩こうじのおかげで、かんたんでおいしい料理ができるようになりました。
(とってつけたようで恥ずかしいけど、これほんと。)

仕事のご依頼がなければ塩こうじのありがたみを知らないまま生きてましたもの。
うう。感謝です。







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