毎度のごとく、姉のお土産です。今回は京都。
以前は同じお店の菊寿糖をお土産にもらいました。
なんでもくずきりが有名なのだとか。
炎天下、並んでしまったらしい。
...そういう情熱、失いかけてるなあ、私。
さて、このお餅、四角くてきな粉がたっぷりまぶさった様は、
ちょっと大振りの信玄餅、といったかんじですが、
口に入れてみると、モチモチという食感だけでなく
モアモア、というか、ムアムア、というか、
あ、そうだ、フワフワ? というのかなあ。
餅としての密度がありながらも空気を含んだ軽さがあります。
極めて柔らか。
原料を見ると卵白とあるので、それでかなり柔らかいのかもしらん。
鍵善良房のWebサイトの商品説明を見ると、
「丹念に作り上げた求肥にきな粉をまぶした伝統の餅菓子」とあります。
求肥。
これ、大人になってから聞いた言葉で
私が初めて目にしたのは、週刊朝日の仕事をしていたとき、
おやつ紹介のページに、「若鮎」というどら焼き的な生地の間に
求肥を挟んだお菓子が紹介されたことがありました。
粉を焼いた生地に餅? それは果たしてウマイものなのか?
といぶかしんでいたところなんと、おいしそうだったから買ってきたと、
校閲部の方が分けてくれたのです。
上品な味わい。初めての食感。
その記事を見ておいしそうだと思う感性も含めて、
若造の私には軽いカルチャーショックだったのでした。
それ以来、求肥といえばちょっと洗練された柔らかい餅状のもの、
というざっくりしたイメージだけで、
さてそれがはたして何であるかは、じつはよく知らず、
「何か特別のもの」というイメージだけが私の中で先行していましたが、
調べてみると、やはり材料はもち米などの粉で、粉から練って作る餅の類。
そもそも餅といえば、蒸したもち米を突いてできる、いわゆるつき餅ですが、
なぜ粉からできる餅というものがあるのが、そういえばうっすらギモンでした。
そして、粉から作る餅に上品なイメージがあるのはなぜか。
こういうのを、夏休みの研究のテーマにしておけばよかったんだろうなあ~。
解き明かせないまま、ここで筆を置きます。
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