プロフィール

 

はじめまして

御見知りおきをクミシミデザイン事務所代表の清水久美子です。
出版・印刷業界で12年間、エディトリアルデザイン、グラフィックデザインに携わり、Webのスキルはインターネット・アカデミーで習得。2010年からWebデザインをはじめました。
Webには正しいマークアップを、印刷物にはコストダウンのアドバイスを、デザインにはユニークな提案を行っています。

はじまりは南青山から

学生時代は東京・南青山にある旅行代理店でパンフレットのイラストを描いていました。というと、一見お洒落に聞こえますが、手作り感まるだしの素朴なパンフレットです。 当時はまだ紙の版下で、手書きのイラストにワープロ、コピー機を駆使し、神経を使いつつ切り貼りして仕上げていきます。そうして作ったものが印刷されてくるときは、それはそれはうれしいものでした。 私は大学でインド文化を専攻していたので幾度かインドに行くことがあり、インド旅行記を掲載したこともありました。これが、広く一般の方の目に触れるものをつくったはじまりです。

厳しくもあたたかい、リアルな出版の現場

この旅行代理店のアルバイトをきっかけに、印刷・デザインの仕事をしたいと思うようになり、卒業後は朝日新聞出版の「週刊朝日」のデザインチームで働けることになりました。アルバイト時代の旅行パンフレットとはケタ違いの、数十万という部数です。現場の緊張感、原稿の内容チェックも半端ではありません。初めてのレイアウト、デザインのルール、仕事の進め方、ディレクションスキル、そして担当した業務には完全なる責任を持つということ。私の基本姿勢はここでの経験からなりたっています。

スキルは磨いた。でもそれだけでは満たされないもの

その後、印刷会社に転職し本格的にDTP畑に突入していきます。スピード印刷のショップをまかされ、窓口であらゆる印刷物の相談を受けながら、自分でデザインしては自分で印刷という日々。ときには無理な納期をクリアし、ときにはご近所の方の話し相手になりながら、お客様に喜ばれ地域に親しまれるプリントショップに成長しました。しかし5年後、会社の移転に伴いやむなく閉店。業務はデザインとDTP専門になりましたが、なにか物足りません。充実感がないというのでしょうか。悶々とした日々が、ただただ過ぎていきます。
「もともとデザインだけに集中して取り組める環境を望んでいて、今それが叶えられた。なのに、なぜ気持ちよく働けないんだろう?」
この悶々とした気持ちに決着をつけるため、9年間勤めた会社を私は辞めることにしたのです。

モヤモヤから、ワクワクへ

何をしても物足りない、このモヤモヤの原因に気付くのには恥ずかしながらすこし時間がかかりました。達成感を得られない原因、それは実にシンプルでした。そう、作ったものを喜んでくれる相手=お客様と直接接していないからでした。営業部経由の仕事はその先の顧客の顔が見えません。流れ作業のように次から次へと続いていきます。
それとは対照的に、店頭での1対1の業務は良い反応が返ってくるかこないかは自分次第。達成感を得るにはこの上なく貴重なプロセスだったのです。すこし煩わしく思うこともあった接客業務がなによりも私の原動力だったのです。
「相手に喜んでもらえること」
「自分を必要としてもらえること」
「求められたこと対して最適なものを提供できること」
そうして得られた感覚が仕事を楽しく充実したものにするのだと、そう思い至ったときようやく自分のめざす方向が見えてきました。

あなたの伝えたい想いはどんなことですか?

「じっくりと、お客様の気持ちによりそってカタチにしていきたい。」
私は、気持ちを新たに「ココロ つなぐ デザイン」というテーマを掲げ、デザイン事務所を立ち上げました。デザインそのものは目的ではなく、なにかを伝えるための手段でしかありませんが、商品やサービスを消費者に伝え、消費者と供給者をつなぐ役割を担っています。

あなたが伝えたい想いを聞かせてください。
その想いをカタチにする、そしてたくさんの人の心に届ける。それが私の仕事です。 それであなたに喜んでいただければ、この上なくうれしいです。